鑑賞 雑感

退職理由の都市伝説「まぐろ漁船」

 私・・・電車内では日頃の睡眠不足を解消すべくして、必ず「寝る」のですが先日はサラリーマン二人の会話が、気になって気になって眠れませんでした。思わず耳ダンボになり、思わず吹き出しそうになりました。

(男性①)「10年しっかり教育した部下が、去年、辞めたんだよ。」
(男性②)「理由は何だったんですか?」
(男性①)「それがさ、『マグロ漁船に乗る』って言うんだよ。」
(男性②)「は?(笑いをこらえきれない様子)うける~~~!なんだそりゃ!で、その人、どうなっちゃったんですか?」
(男性①)「それがね、こっちとしては『そんな大嘘すぐに分かるから、そんなウソ言わずに本当のこと言っていいんですよ』って言ったんだけど、真顔で『マグロ漁船…』って言い張るんだよ。」
(男性②)「真顔で!?(爆笑)」
(男性①)「結局、ふつうに転職したみたい。地域で、清掃車の運転をしているのを見たっていう同僚がいるんだよ。だったら最初からきちんと転職したいって言ってくれればいいのに…。まあ、元気にしてたらそれでいいんだけどね。」

 「マグロ漁船に乗る」という退職理由。これは、もはや日本のビジネス界における一種の「都市伝説」であり、究極の「言い訳」として語り継がれるフレーズです。

 今回のケースではある意味で現実的かつ地域に根差した転職先。マグロ漁船の壮大なイメージとのギャップおよび、本来ならばブラックユーモアとなる内容を真剣に使って嘘をつきとおす真面目さ?に笑いがこみ上げたのです。

 なにはともあれ元上司の男性の「元気でいてくれればそれでいいんだけどね」という言葉に少し救われました。

 人は、時に正直な気持ちを伝えるのが難しいものです。特に、退職というデリケートな場面では、波風を立てずに去りたい、あるいは、自分の本音を言いたくないパターンも多いでしょう。

  それゆえ、最近は「退職代行」なるものが流行っているらしいし。どんな言い訳であれ本人が元気で次のステップに進めているなら、それが一番ですよね!ただし…もう少しもっともらしい言い訳をすることも大切かも(苦笑)。

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