先日、Aさんに「○○の場面では黒い服は着ないほうがいい」と言われ、困りました。私だって着たくて着ているわけではなく、○○の場面では黒が定番だから仕方なく着ているだけなのに・・・と。
ところが後日、Bさんからも同じことを言われました。しかしBさんは、「黒ではなくベージュや白だと本人の良さを引き出す」「黒以外が無理ならば明るい鞄やラメ入りシュシュを」と、具体的な理由と代替案を示してくれたのです。
その瞬間、
「あ、そもそもが、黒い服が一般的というだけで、絶対に黒じゃないとだめという決まりはないし・・・。よしこうなったら黒はいっそのことやめて明るい色にしよう!」
と私は決心し、30分後には洋服屋さんでベージュの服をゲットしていました。←我ながら極端というのか、すごい行動力・・・とあきれています(苦笑)。同じ結論なのに、Bさんの言葉だけが行動に繋がったのです。
何が言いたいか?結論だけを伝えるのでは不十分だということ。人は、「なぜそうなのか」という理由と、「具体的にどうすれば良いのか」という方法が示されて初めて、納得し、行動に移せるのです。
理由や具体例がなければ、せっかくの良い内容も伝わりません。伝わらないどころか相手は疑問や不信感を抱いて終わり…ということになりかねません。会話ではもちろんのこと、文章でも全く同じです。
論理的な基本の「型」があり、それは、メッセージを効果的に届けるための便利な方法なのです。オリジナリティうんぬんの文章は2の次で、まずはきちんとした「型」を学び、守りましょう。