先日読んだ本に、会話における興味深いことが書いてありました。それは「でも」という言葉の使い方についてです。
「でも」は相手の意見を否定するような響きになりがちで、コミュニケーションを滞らせる原因になることがあるとのこと。代わりに「だから」という言葉を使うと、相手の意見を受け止めながら自分の考えを肯定的に繋げることができ、結果的に説得力が増すそうです。
なるほど確かに!先日、私が「どんなに忙しくてもキックボクシングのジムに通う時間を捻出している」と言うと、知人から「無理してジムに行かなくても家で縄跳びでもしたら?」という提案がありました。その時に「でも、家だとサボっちゃうんです」と返していたら言い訳ぽいですよね。
そこで、「自分一人だと絶対にサボってしまうので無理です。だから、環境に身を置くから頑張れるのです」と答えた私。相手に私の行動理由を前向きに理解してもらえました。
大学受験の小論文では、論理の破綻はご法度。一貫した主張と客観的な根拠が求められますが、日常会話では、少しの言葉の選び方で相手との関係性がスムーズになる・・・。
「でも」と「だから」の使い分けに、論理と感情の「ちがい」が垣間見え、こういう言葉のちょっとした工夫、私はとても面白いなあと感じます。ぜひこの「でも」を「だから」に変えてみてはいかがでしょうか?