慣用句・諺 雑感

濁らぬよう、老いぬよう

 「流水濁らず、忙人老いず」という言葉をご存じでしょうか。
流れる水は濁らないように、常に動いている人は年をとらない——そんな意味の、ちょっと元気が出る言葉です。

 この言葉を思い出したとき、ふと鴨長明の『方丈記』の冒頭も頭に浮かびました。
「ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」。
川はずっと流れているように見えて、実は同じ水ではない。私たちの暮らしや人の営みも、知らず知らずのうちに変わっていくものなのだと気づかされます。

 長明はさらに、「朝に死に、夕に生るる習ひ、ただ水の泡にぞ似たりける」と続けます。 人の命のはかなさを、水の泡に重ねて語るその表現には、しみじみとした無常観がにじみます。

 え?水の泡?でも私は、「流水濁らず」の姿勢でいたいと思います。動いて失敗することもあるでしょう。がんばったのに結果が出ないこともあります。
それが水の泡になってしまうこともあるかもしれません。

 ここまで書いて・・・動いて失敗し続けて、いくつの泡を作った?と思わず自分でツッコミを入れそうになりましたが💦いやいや、成功への道を一歩ずつ歩んでいるはず?!

 とにもかくも、動いていたからこそ得られる出会いや気づきがあるのです。立ち止まってしまえば、淀んでしまうのは人の心も同じかもしれません。

今月は色々と人間関係、その他を整理整頓したり、新しい挑戦をすることにした私自身への言い訳です(苦笑)。 老いないためにも、失敗してもいいので動き続けまーす🏃

-慣用句・諺, 雑感