小学生から大人までの国語、文章指導をしています。ありがたいご縁に感謝しつつも、実は最近、悩むことがあります。それは中学受験を考えている親子についてです。一定数の親子、「親子関係がうまくいっていない」と感じるのです。
「勉強しなさい」に反発する子、親の顔色をうかがいすぎて自分の気持ちを押し殺す子――。
こうなると、本人のモチベーションが恐ろしく下がっているので、いくら丁寧に指導しても全く響きません。正直言って時間とエネルギーの無駄と思える場面が多々あります。
むろん、本人は本当は頑張りたいのに、親子関係がブレーキになってしまうのです。私たち第三者がどこまで踏み込んでよいかは難しい問題ですが、
一つだけ確信していることがあります。
中学受験は、「親子で挑む受験」だということ。それゆえ、学力と同じくらい、いえ、それ以上に親子の信頼関係が結果を左右するということです。成績に目がいきがちですが、ぜひ「関係性」にも目を向けてほしいなと。
例えば胃の調子が悪い・・・と病院を受診したとします。そして胃薬を処方してもらったとしても治らないケースってありますよね。実は、胃という臓器の機能がどうのというよりも、ストレスによる胃の不具合だったら・・・。
薬よりも、ストレスを回避できる解決策を講じるほうが快方に向かいやすいですよね。それと同じです。ストレスを回避できないから困っている、親子関係をうまく生かせられないから困っているという声が聞こえてきそうですね。
不思議なことに「じゃあどうすればいい?」とアンテナを張っていると意外なところから解決策、ヒントが見つかるものです。