A君(小学6年生)は、いわゆる「地頭がいいタイプ」。特にがむしゃらに勉強しなくても、国語で高得点が取れる子です。
一方のB君(小学6年生)は、小学3年生から塾に通い、家庭教師までつけて、ずっと努力を重ねてきました。でも国語は、なかなか結果につながらない。ようやく接続語の使い方が分かってきた…そんな段階です。
ところが、最近、ちょっとした変化が!A君は、以前より授業中ぼーっとしていることが増え、やる気がやや低下気味。もちろん、やる気には波がありますし、彼の能力が低下したわけではありませんが・・・指導者&保護者ともに頭を抱えるレベルです。
その一方で、B君は、苦手な国語に真正面から向き合い続けています。そしてその努力が、少しずつ、じわじわと実を結び始めたのです。たとえば選択問題。
以前はまったく見当違いの選択肢を選んでバツ。今は、ひっかけの選択肢に引っかかってのバツ。「惜しいなぁ!」と思える場面が増えてきたのです。本人や保護者からすると「またバツ・・・。」となるのでしょうが、実は表面上の点数には出なくても、確かな成長なのです。
今はまだ小さな成長かもしれません。でも、この地道な一歩一歩の積み重ねが、やがて大きな力になるのです。彼らを見ていると思うのです。能力ももちろん大切ですが、学びにおいては「継続する力」「やる気を持ち続けること」「あきらめずに努力すること」が、何より大切なのだと。
私は、長い目で見れば、A君よりもB君の方が、しっかり結果を出していくのではないか…そう感じています👈今までの経験から。もちろん、B君自身が持っているキャパシティの中で、という前提はありますが。