先日(2日前)、小論文が書けない時の対策法を述べました。これは小論文に限らず、読書感想文にも使えます!今から数年前。
「読書感想文が書けないんです。かといって本を選びなおす時間がないし、先生!助けてください!」
高校生からのSOSがありました。話を聞いてみると、「これは書けなくて当然」と納得。なぜなら、その本の選定が完全にミスマッチだったのです。感想が生まれにくい本、共感しにくい内容・・・これではどれだけ頑張っても言葉が出てきません。
さすがに正直に「この本では読書感想文が書けません。まったく主人公に共感できません。」と書くわけにはいきませんし(💦)。そこで私はどうアドヴァイスしたか?
誰もが知っている古典文学(具体的には枕草子)と無理やり比較しました。一見まったく違う二つの本の“共通点”を探し出し、その部分を掘り下げて「論じる」形に切り替えました。んも~~、無理やりの苦肉の策でした。
その結果、なんとか感想文を二人三脚で完成し提出したところ、なんとクラス代表に選ばれたという嬉しい報告が届きました。感想文も、“違いの中の共通点探し”という視点で打開できた例です。
ちなみに・・・この後、私は生徒に言いました。
「そもそも読書感想文はを書くときは、最初から書きやすい本を選んでね!!!」
と。「この本じゃ書けない」と感じたら、それは努力不足ではなく「選定ミス」の可能性があるかも?