新年度、またたくさんの書類がやってきましたね。「保護者記入欄」――つい身構えてしまう方も多いのではないでしょうか。
「落ち着きがない」
「忘れ物が多い」
「家ではだらけてしまう」
「自己表現が下手」
そんな言葉が、最初に頭に浮かぶことってありますよね。また、こんな風に書いていることによって先生から目をかけてもらえる、予防線を張って置けるという意識も働くことでしょう。
でも、ちょっとだけ視点を変えてみませんか? たとえば
「落ち着きがない」は、「好奇心旺盛で目を輝かせることが多い」
「だらけることがある」は、「家では安心して気を抜けている」
「自己表現が下手」は、「観察力が高く、人の気持ちに敏感である」
上記のように言い換えることが出来ます。実際に、私は親御さんから子供さんに対してのネガティブワードを聞いた瞬間にプラスに転換しています。欠点に見えることの裏側には、その子らしい“良さ”が必ずあります。まずは親である私たちが、それに気づいて言葉にしてあげましょう。
良い面を“言語化”すると、価値に気づけるようになります。
「こうしてくれてうれしかった」「こんな場面を見て成長を感じた」
そんな言葉があるだけで、書類は“愛情の記録”に変わります。今年はぜひ、「できていないこと」ではなく「今、できていること」を書いてみてくださいね。