記述のコツ

採点の裏側

 私はかつて、高校生の模試の採点の仕事を長くしていました。この仕事には少しユニークなルールがあります。なんと、私たち採点者には「模範解答」と「生徒の解答」しか渡されず、「問題文そのもの」は一切見せられないのです。

 なぜかというと、本文を読んでしまうと、どうしても「この子が言いたいことはわかるな」と感情移入してしまい、採点が甘くなる可能性があるからです。
業者としてはあくまで公平で客観的な採点をしたいという工夫なのです。

 この経験から私が強く感じたのは、「読む人は本文を知らない」という前提で書かないと、伝わらない」ということ。つまり、記述問題に取り組むときには「初めてこの文章を読む人に伝わるか?」「背景を知らない人でも納得できるか?」という視点で書かないと丸をもらえないのです。

 見直しのときには、ぜひ一度、「本文を知らない人が読んでも理解できるか?」という目線でチェックしてみてください。それだけで、模範解答に近い回答が書けるようになります🖊ぜひお試しを。

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