雑感

「できないこと」があっても大丈夫

 ヒャダインさんのエッセイが話題になっています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/11c67fc5a770f9df4720adf5fcb0d134a883d513

ヒャダインさんのエッセイに共感し、私も「できないこと」について考えてみました。私は国語講師として、日々生徒たちと向き合っています。その中で、特に多くの子がつまずくのが中学校の文法、品詞です。

 どんなに丁寧に説明しても、どんなに時間をかけても、どうしても理解できない生徒がいます。以前の私なら「なんとかして理解させなければ」と焦っていたかもしれません。でも、今は違います。

 体育が苦手な人がいるように、文法が苦手な人がいてもいい。無理に克服しようとするよりも、得意なことを伸ばす方がずっと大切だと思うのです。実際、文法の知識がなくても、素晴らしい文章を書く人はたくさんいます。

 義務教育は、あくまで基礎を学ぶ場所。そこで全てを完璧にこなす必要なんてない。大切なのは自分の得意なことを見つけ、それを磨いていくこと。苦手なことは「そういうこともあるさ」くらいの気持ちで受け止め、気にしないのが一番です。

 もちろん努力は大事で、最初から「無理」とあきらめることを肯定しているわけではありません。しかしどんなに努力しても「どうしてもできないこと」はあるし、それを無理に乗り越えようとするよりも自分の得意なことを伸ばしたほうが、ずっと楽しく生きられるなあと実感するこの頃です。

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