古文 国語勉強法

古文の面白さを伝える方法

 古文は結構、学生からは嫌われがちです。「何を書いているか分からない、難しい・・・。」と。確かに・・・気持ちは分かります。そりゃあ、単語や構文、時代背景、習慣などなどを知らなければ、たとえ日本語で書いてあっても理解できるわけないのです。

 こちらから単語の意味や構文を伝えると、必ずと言っていいほど生徒から「丸暗記すればいいんでしょ?」と言われます。もちろん、文法や単語の知識は必要です。

 しかし、それだけでは古文の面白さ、深さは伝わりません。少しでも「面白い、なるほど」と感じてもらうべくして私は、1つの古文作品から得た知識を、別の作品に応用するよう伝えています。

 例えば、「な~そ」という表現を上田秋成作の「春雨物語」に出てきました。生徒は「分からない」とふくれっ面。そこで私は「宇治拾遺物語」に出てくる「稚児のそら寝」を見せます。なぜなら 「稚児のそら寝」の中に「な~そ」が出てくる、ほとんどの学生が中学校時代に習っているからです。

 生徒には、「あっ、ここにも同じ表現が出てきた!思い出した。」と気づくと彼らの目が輝きはじめ「あ、なるほど。少しずつ分かってきた・・・。」となります。「先生、古文って面白い!」生徒にそう思ってもらえたら、プロの国語講師として冥利に尽きます。

 これらは英語にも当てはまるでしょうが、古文の方が誰もが知っている作品などが多いので1つの知識を身につける際には例題を探しやすく、なじみやすいかなと思います。慣れてくると「あ、また出てきた!この表現!」となりますます面白さが増すと思います。

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