雑感

「黄鶴楼にて孟浩然の広陵に之くを送る」の情景

 AIで漢詩の情景をイラストにしてもらおうと試みました。具体的には李白の詩「黄鶴楼にて孟浩然の広陵に之くを送る」をイラストにするように指示しました。

 しかし、最初に出来上がったイラストは、どこか微妙に違和感がありました。黄鶴楼に李白がいない・・・など。何度も指示を出し直してみたものの、なかなか思い通りの仕上がりにはなりません。

 しかし、この過程で気づいたことがあります。それは、自分の指示の仕方次第でAIが生み出すイラストのクオリティが大きく変わるということです。曖昧な表現ではAIは正確に意図を汲み取れず、具体的な指示を加えることでより理想に近いイラストが生まれることが分かりました。

 この経験を通じて、AIを使うことの2つの大きなメリットに気づきました。1つは、自分自身の指示力や表現力の向上するということ。どう伝えれば相手(この場合はAI)に正確に意図が伝わるのかを考えることで、自分の文章力が自然と鍛えられます。

 もう1つは、便利なイラストを手軽に手に入れられる点です。自分のイメージに合った、あるいは文章に書かれている内容を絵で正確に再現できるので文章で書かれた内容を具体的に理解できるようになります。

 国語の授業で、生徒から「先生、これってどんな情景?」「どんな場面ですか?」とよく聞かれます。そのたびごとにホワイトボードで位置関係等を図式化して説明しますが、今後はAIでイラスト作成したほうが分かりやすいかなーとも。

 さらには生徒自身がAIを使うことで文章力アップ、情景を正確に把握できるチャンスがふえるなああとワクワクしています。人間のAIに対する向き合い方よりもAIの進化の方が早そうですが💦。

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