雑感

価値観の押し付け

 先日、ある学校の就職担当者の方から「学生たちが勝手に動いてしまい、手を焼いている」との話を聞きました。よくよく聞いてみると、学生たちが担当者のアドバイスに従順ではなく、自分で考えて行動していることに嫌悪を感じているようです。

 私はこの話を聞いて、さまざまな教育現場でもよく目にする「あるある」の事例を思い出しました。たとえば、指導者が「この偏差値じゃ絶対に無理だから、受験を許さない」と決めつけるような場面です。

 私は基本的に本人たちの意思を尊重したい主義で、仮にそのことによって就職や受験が長引いたり思うような結果がなかなか出せなかったとしても、そのことに対して本人や本人の家族が納得しているならばそれで「良し」と思うタイプです。

 そもそも自分の価値観を他者に押し付けること自体がおこがましいと思うのです。むろんアドバイスを求められたら「私は、こう思う。でも決めるのは本人だよ。」というスタンスで話します。
 
 そもそも学生たちが自分で考え、行動し、失敗や成功を通じて成長することは、まさに教育の本質です。指導者は学生が最良の選択を出来るよう応援するのが仕事であって、強引に価値観を押し付けて自分の思う通りに動かすことではありません。

 自分の価値観を他者に押し付けていないか?自分の物差しで物事を見ていないか?と常に反省しようと思った出来事でした。逆に自分が人様から教わるときは相手の意見を参考にはするけれど、最終的な決断は自分で!むろん責任は自分でとる、というスタンスを今後も貫きたいものです。

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