雑感

塾の先生からの電話に感じたモヤモヤ

 ある保護者は子供の通塾先の先生から電話をいただいたそうです。その電話の内容は以下です。

「可能性がない子にはこんなことは言いませんし、電話なんてしません。」というものでした。

 どうやら、先生の電話は激励とも取れる内容でした。 しかし、保護者はこの言葉を聞いて、感謝よりも不満を感じたそうです。

「合格の可能性が低い子を放置するなんて、子どもたちを本当に大切にしているとは思わない。自分の担当のクラスの合格実績を上げたいだけというのが見え見え。うちの子が○○を受験しないならば絶対に電話をもらえないってことよね。」

と、怒りが湧いてきたと言います。セリフだけを見ると激励ですが、電話口の口調などなどから保護者の方は、感じるものがあったのでしょう。 合格実績も大切かもしれませんが、それが優先されることで、子どもたちは「成績や可能性で価値を測られる存在」として扱われてしまうことは、非常に悲しいことです。

 少なくとも私は生徒の志望校の偏差値の高い低い、合格の可能性うんぬんで区別をしていません。どの生徒も同じように大切で、個々人の可能性を最大限に生かすことがベストだと思って活動しています。教育とは偏差値うんぬんではなく子供たちの可能性を信じるから始まるのではないでしょうか。

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