国語勉強法

怖い解答

(本文)「ケンジが今までに出会った人間のすごさは・・・」
(生徒)「ケンジの人間のすごさは・・・」」

 上記の違い、分かりますか?「本文の言葉を用いて記述しなさい」という問いに対して、ヒントとなる文を必死で要約した(つもり)の生徒。この解答だと当然、減点されました。とはいえ、本人はなぜ減点なのかが分かりません。

 思わず生徒に聞きました。

「ケンジの人間って・・・何?誰?ケンジって奴隷を雇ってる?怖すぎない?」と。さすがに自分の文のおかしさに気づいた生徒、大爆笑していました。いやいや、大爆笑している場合じゃなく今後は絶対に「主語」を勝手に所有格に変えないで~と思いました。

 本人は短く要約しなくては!と頑張りすぎて「ケンジが(主語)、出会った(述語)」を勝手に「ケンジの」に変えてしまったため意味不明の文になってしまったのです。ちなみに文全体の主語は「すごさは」です。

 このように複文(主語、述語が2つ以上)の場合、どれがメインの主語、述語なのか?どの部分が修飾部になるのかを丁寧にしっかりと見分けましょう。そしてそして、記述においてはなぜ間違いなのかが本人だけでは分からないことが多いです。そんな時は学校の先生、その他、指導者に必ず聞きましょう。

-国語勉強法