私:「じゃあ、2行目訳してみて」
生徒:「○○◆◆・・・」
私:「ウーン、微妙かな。ここは・・・というわけで○○△△だよ。」
生徒:「分かってたけど、うまく言えなかっただけです。」
私:「いやいや、全く違うこと言ってたよ。」
生徒:「いいえ、分かってた!知ってた!」
このやりとりを見て皆さんはどう思われましたか?幼稚だなあ・・・と感じたことでしょう。実はこれは高校3年生との会話です。正直言って・・・私は頭がガンガンしてきました。これじゃあ、まずいなと。
知識が全く入っていないことに加え、学ぶ姿勢が全くなっていないからです。受験を控えている状況ならば自分の弱点にしっかりと向き合ってよ~~~と言いたくなります。立場や年齢が上の人を無条件に敬ったりする必要はありませんし、意見を言ってもいいと思います。
しかし、しかし、しかし!!!まずは相手の意見をすべてしっかりと受け入れる、咀嚼するという姿勢こそが学ぶ姿勢だと私は言いたいのです。お金を払っているから・・・いわゆる客の立場だから何でも言っていい、という気持ちがあるならば、それは受験勉強にとっては超マイナスです。
私自身、今も昔もいろいろな方々に師事しています。時にはこちらの意図とは全く違う方向性のアドヴァイスがあります。しかし、まずは「なるほど・・・」「はい、分かりました」と耳を傾けています。なぜなら専門家からの意見をはねつけて否定するなんて「もったいない」と思うからです。
人間は、謙虚に教わる、学ぶ姿勢があってこそ伸びるのです。いわゆる「素直さ」が成績の伸びに関しての一番のカギだと言っても過言ではないでしょう。自戒を込めて。