作文

主人公は誰?何?

 知人がSNSで自分自身の誕生日を無事に迎えられたことに対しの気持ちを書いていたとします。あなたがもしもコメントを入れるならなんて入れますか?

何言ってるの?当然、お誕生日を祝うコメントをいれるに決まっているでしょう!という声が聞こえてきそうですね。ハイ、むろん大正解です。人としてはもちろん文章的にも正解です。

 私だったら、たったのひとこと「お誕生日おめでとうございます。これからの活躍を楽しみにしています。」的な内容を短く、1行で入れます。とってもとっても親しい関係の人であれば、その人との今日までの思い出、その人の将来のことについても少し触れるかもしれません。

 ただし、その際に「主人公は相手」ということを徹底的に意識します。結構、年輩の教育者にありがちなのが「延々と自分の過去の武勇伝や教訓を述べる」というパターン。主人公は誰ですか?と言いたくなります(苦笑)。

 「主人公」は誰?何?を意識することは文章を書く際にはいくら意識してもしすぎることはありません。それぐらい重要です。ちなみに先日、高校受験を控えている生徒と作文の過去問演習を行いました。

 生徒が目指している学校では毎年ほとんど同じテーマが出題されます。それは「高校入学後に頑張りたいこと。過去の経験をもとに具体的に書く。」です。この場合、テーマ(主人公)は「高校に入って頑張りたいこと」、それに対して「中学校、今までの頑張り」は脇役なのです。

 生徒はうっかり「私が中学校時代に頑張ったことは3つあります・・・」と原稿用紙の9割がた脇役のことばかり。名脇役のおかげで主人公が目立つ!というわけで、内容を変えずに段落の位置を変えるなどして作文を仕上げました🖊主人公は何、誰?を心がけましょう。
 

 

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