受験において志望校に「合格」すること、あるいは模試の判定で「合格圏」に入ることと一体どちらが目的なのでしょうか?こう聞かれたら誰もが「志望校に合格することに決まっているでしょう。」
と答えるでしょう。しかーし、本当にそう思っている?ということが今年もチラホラ。毎年この時期になると受験対策として塾や予備校等では模擬試験が毎週のように行われます。試験慣れするという意味では模試を受けることは大切です。が、が、が、・・・。
中学受験を予定している生徒の保護者から熟の模試が悲惨で・・・という内容のラインと写メが送られてきました。親子ともに一喜一憂している様子。実際に悲惨な点数でした。一体どんな内容の試験だったのだろうと試験問題を見てみると・・・、生徒のレベルには全く合っていないのです。
教え子が受ける予定の学校の国語長文よりもはるかにレベルが高いのです。この模試って受ける意味、さらにはは貴重な授業の時間に直す必要あるの?と言いたくなります。
確かに難しい問題を解いていれば実際の受験で簡単に思えるという意見もあるでしょう。しかし難しすぎる問題は見直ししようにも理解が出来ないことが予測されます。
そんな難解すぎる試験の見直しなどに時間かけるよりもピンポイントで過去問やったほうがいいと私はお伝えしました。なぜならば私立中学校は学校それぞれ特色のある入試問題が出されるからです。
塾の模擬試験に慣れるよりも自分が受ける学校の問題傾向に慣れる方が合格に近くなります。やみくもに勉強すればいいのではありません。ピンポイント・・・この時期では「過去問」を中心に勉強を進めましょう。
塾での模試受験は基本的に強制というパターンがほとんどで模試代が授業料に含まれているでしょう。しかし、賢い保護者は(←あえて賢いといわせてもらいます)模試を子供に受けさせずにその時間に過去問演習を行い、見事に合格!というパターンもありました。
何のための塾、模試なのか、最終目的は何?をしっかりとかんがえることって何事においても大切です。