あ~~、またか~~~。思わずつぶやいてしまいました。小論文を担当する生徒からのライン・・・。学校の先生のアドヴァイスをどうしても自分は納得できないのですが、どんなふうに先生に伝えたらいいのか?という質問です。
「船頭多くして船山に登る(せんどうおおくしてふねやまにのぼる)」状態です。意味は「指図するものが多すぎるとまとまりがつかず、かえってうまくいかないものだということ」。
このような質問、毎年繰り返されるのです。良かれと思って複数の指導者に相談するとそれぞれが違うことをアドヴァイスする・・・。ちなみに私は「私からの意見はあくまでも参考にね。別に従わなくてもいいから。」とは伝えています。
そもそも、私は生徒の文章に論理性があるか?テーマに沿っているか?を重視し、矛盾点等は指摘しますが、生徒の「書きたいこと」「本音」は思い切り尊重します(しているつもりです)。
今回も本人の本音を探り、本人らしい方向性で書くよう勧め、それに対しての文章でおかしい部分等々は徹底的に指導しました。それゆえ生徒は満足いく文章を書きあがったと喜んでいたのですが、学校の先生に見せたところ・・・内容を変えるようにアドヴァイスされたとのこと。
今回も結局は、どんなふうに行動するか、どのアドヴァイスを実行するかを決めるのは当事者だと伝えました。また、相談内容の文章が「志望理由」だったので、本人のことを一番よく知っている身近な人(今回は保護者)にも意見を求めるよう伝えました。
特に「志望理由書」等々は本人が満足いく内容にしておかないと面接等々でズレが生じます。また、ありきたりのことではなく「本人だけの」文章こそが大学側を説得させる内容だと伝えました。説得させるのは学校の先生ではありません。