雑感

最大限の努力ゆえの効率の良い学習

 世の中が便利になったからか、とにかく自分で考えない、すぐに人に頼る人が増えたなあとつくづく感じます。頼る前にまずは自分で考えたり、調べることによって沢山ヒットする情報の中でどれが信用がおけるかといった嗅覚が養われるのに・・・と思ってしまう私。

 例えば国語の問題で間違えた場合、まずは自分で解説を読んでみる。それでも分からなければ指導者に聞き解決すればいいと思うのですが「自分で解説を読む」という行為をスルーしていきなり「分かりません」と頼るタイプが多くなりました。

 読解問題に関しては解説を読んでも理解できないこと「あるある」ですが、漢字の読みや書き取りは答えを見てまずは自分で確認すべきだと言いたいです。むろん、自分で答え合わせをしているからと言って指導する際に漢字をスルーするわけではありません。別の読み方を紹介したり漢字の持つ意味などを解説します。最初からすべてを丸投げにするのはいかがなものかと。

 確かに指導者に教えてもらうと効率がいいです、無駄な努力をする必要がないです。が、その前にまずは自分なりの「最大限の努力」をしてから指導者に聞くことによっていわゆる「効率のよい学習」が可能となると思うのです。最初から自分で考えるという行為をスルーしてしまうのはもったいないです。

 ちなみに私は生徒から質問を受けても基本的には「答えません」。まずはヒントを伝えてから自分で考えてもらいます。「自分で考える」というチャンスを提供したいからです。科目の勉強は答えが決まっていますが、人生においては答えが一つとは限らない、決まっていないことの方が多いのです。その時に自分で考えることができるよう、国語指導を通して応援したいです。

 

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