雑感

綺麗ごとはいりません

 「え~~~?!これ詐欺じゃないですか?こんなに簡単に解けていいんですか?」

これは中学1年生の生徒の声です。学外のテストを毎回きちんと本文を読む努力をするがゆえに時間が足りなくなってしまう生徒。要点をつかむ読み方を現在練習中ですが、まだまだ時間配分がうまくいきません。

 先日の学外テスト、明らかに時間配分を間違えて後半は全く手つかず・・・。とりあえず記号問題だけは適当に書いた様子が丸わかり。残念ながら記号問題は全滅していました。

 私は彼に言いました。記号問題よりも抜き出し。特に本文の要約文があって要約文の(   )の中に抜き出して文字を入れる問題は必ず点数を取れるから、それから取り組むようにと。

 やり方はもちろんのこと、なぜその方法で解けるか等々も伝えました。同業者によってはきちんと読むよう口酸っぱく言います。むろんそれは正しいですが、そもそも「きちんと読む」ってどうやって読むの?と私はツッコミたくなるのです。

 どんな文章でも丁寧にしかも速く読んで、理解できるのが理想です。しかしそんな綺麗事は・・・いりません。とにかく点数を取るためにはいわゆるテクニックでも必要だと私は思うのです。なぜか「テクニック」というと嫌う同業者がいますが、私は逆にきれいごとが嫌いです。

 思春期の中高生なんてこちらが綺麗事や表面的なことを言うとすぐに見抜きますしね。そもそも考えてほしいのです。例えば味噌汁を作る際に鰹や煮干しからきっちり出汁をとって・・・と出来る人がどれだけいるでしょうか。

 むろん丁寧に時間、愛情をかけてお料理するのは理想でしょう。でも粉末のだしでもいいよ!と私は思うのです。粉末のだしだろうがなんだろうが、省いてしまうのが一番良くない、それよりも速く美味しく作る工夫の一つだと思うのです。

 それと同じで何でもかんでも時間をかけて丁寧に言ってるのはあらゆる場面にそぐわないと思います。綺麗ごとではなく自分にしっくりくる、ベストの方法で頑張りましょう!

 

 

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