国語勉強法 雑感

私って中学生以下?by保護者

 

 

 「私は中学生以下の能力かとショックを受けました。これじゃあ、子供に偉そうには言えません。」

 これは某保護者の台詞です。中学1年生の息子さん、国語が苦手で…集団塾での授業だと全く国語力がつかないとのことで私に問い合わせを下さり、ZOOM越しでいろいろとお話した際に先のようにおっしゃったのです。

 通塾してもダメならば自宅で親子で頑張ろう!と思い立って出口汪先生(国語の第一人者と言ってもいいぐらいの専門家です)のシステム中学国語シリーズの問題集を購入し、まずはご自分で解いてみようとされたとのこと。 

 すると・・・じっくりと読めばなんとなく書いてあることは分かるけれど・・・読んだことを実践するにはハードルが高すぎる!!と思われたそうです。そして「自分は中学レベル以下なのか?」と落ち込んだとのこと。

 出口先生の問題集や参考書シリーズは素晴らしい内容のものが多いですが、同時に「難しい」と感じるものも多いということを伝えました。いわゆる「取扱説明書」とイメージしてもらうと分かりやすいかも。

 私自身、自分の専門分野や初めてのことについて必死で取り扱い説明書を読んで頑張っても出来ないことってたくさんあります。そういう時は直接、人に指導してもらうことがしばしば。最初のとっかかりだけでも教えてもらうと2回目以降はスムーズです。

 つまり、読んで理解して実践・・・を自力では難しいことが多いのです。長い間、科目としての「国語」から離れているタイプ、現役の学生にとっては解説を読んで自分で実践するのはかなりハードルが高いのです。決して先の保護者が特別なのではありません。

 以前にも書きましたが国語は一度「正しいやり方」を身に着けるとあとは楽です。ちょうど自動車の運転のようなものです。最初の一歩でつまずいてしまったならば問題集や参考書でなんとかするよりも、まずは専門家の指導をお勧めします。

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