敬語 雑感

「敬意」と「敬語」

 

 私は教え子に対して敬意を払っています!なぜなら皆、本当にしっかりした「自分の考え」を持っているうえに素直だからです。幸いなことに、今担当している生徒たちは全員がそうなのです。それゆえ、先にも書きましたが彼らには敬意を払っています。

 とはいえ、年齢や立場上においてかれらには私は敬語は使いません。「敬語」は相手を高めるための表現で、目上の人などに使うものだからです。注意しなくてはならないのは「敬語」と「敬意」は別物だということ。

 極端な話、相手のことを尊敬していなくても立場上「敬語」は使わなくてはならないのです。逆に相手に敬意を払っていても立場上「敬語」を使わない(使えない)場合もしばしば。

 さて、中学2年生では平家物語「敦盛の最期」を教科書で学びます。よく出る問「なぜ直実は敦盛の首を取りたくなかったか?」、答えは①自分の息子と同じぐらいの年齢なので、かわいそうになったから②敵一人の首で戦の勝敗が変わるわけではないと思ったから、という二点です。

 ひっかけの答えの「目の前の少年がひ弱に思えたから」という選択肢があります。本文には「あっぱれ大将軍!・・・」とあり、ひ弱どころか「なんと立派な大将軍だ」と年下(おそらく体格も自分よりも小さい)相手(敦盛)の堂々たる態度に対して敬意を払っているのです。

 中学2年生にとって年下に敬意を払うとはピンと来ないかもしれず、ましてや年上や目上の人には「敬語」を使うと習うので、どうしても敦盛と直実の立場というものが腑に落ちないタイプがおおいです。

 敬語や平家物語は中学生にとっては難しい単元です。この単元はもちろんのこと、日常生活においても目の前の相手に対して「敬意」を払うという気持ちだと思います。

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