突然ですが、皆さんに質問です。友人・知人に「相談に乗って」と言われて会ったとします。その時にあなたは次のどの態度をとりますか?
(1)必死でアドヴァイスをする
(2)ひたすら共感する
(3)「あなたはどうしたい」と問う
(1)~(3)それも正解です。言い方を変えるとケースバイケースでベストの態度が違うのです。
「ただ聞いてほしいだけ」の人には(1)はうっとうしいでしょう。逆にアドヴァイスを求めている人には(2)(3)は・・・無責任ととられるかもしれません。
つまり基準を「自分」ではなく「相手」に合わせることによって「相手にとっての」正解にたどり着くのです。これは国語の小説も全く同じです。
小説問題では必ず心情を問われますが、「自分の基準」ではなく「登場人物の基準」で答えないことには正解になりません。
実生活において「相談」を文字通り、あるいは自分の基準で解釈してはいけないのと同様です。例えば文中の登場人物が「泣いている」理由としては
(1)悲しいから
(2)悔しいから
(3)感激しているから、などなど様々です。
登場人物の行動などを文中から読み取って初めて理解できます。そう考えると「国語」と「日常生活」は共通点が多いなああと改めて国語の大切さを実感する今日この頃です。