「解答が一瞬で物語る」と昨日、書きましたがこれは本当です。生徒がどんな解答をしているかによって、それが正解だろうが不正解だろうが一瞬で「どんなふうに考えた」かが分かります。
真っ白、白紙の状態では?と皆さん思いますよね。その場合でもどの問いが真っ白なのか?を見るとおおよそのことは検討が付きます。本文を理解できていない、聞かれていることを理解していないこともあります。
さらには音読をさせると、本文・・・厳密に言うと「言葉」を知らないことなどが判明します。例えば「くさいきれ」という言葉。これは一語なのですが「臭い きれ(布)」と勘違いするタイプがいます。
確かに~と思わず納得です。実は「くさいきれ」とは漢字で表すと「草いきれ」となり、意味は夏の強い日ざしをうけて、草むらから立ちのぼる、むっとする熱気のことです。
しかし「草いきれ」の言葉を知らないと「くさい きれ」と切ってしまい、「え?なんでここでいきなり『臭い布』が出てくるわけ?」と支離滅裂になってしまいます。
とはいえこういった間違いやすいパターンなどを読めるので、私は生徒たちの解答を見ることが楽しいです。目は口ほどの物を言うという慣用句がありますが、「解答は口ほどに物を言う」とも言えるでしょう。