鑑賞 雑感

流れを変える

 吉田兼好の徒然草(鎌倉時代の随筆)百十段に次のようなことが書かれています。

 

【現代語訳】

 

 すごろくの名人と呼ばれている人に、その必勝法を聞いてみたところ、「勝とうとして打ってはいけない。負けないように打つべきである。どんな打ち方をしたら、負けてしまうかを予測し、その手は打たずに、一目でも負けるのが遅くなるような手を使うべきだ」と答えた。
その道を極めた人の考えは、自分の修養や、国の政治を治める方法にも通ずる。

 これを初めて読んだときには全くピンときませんでした。ピンとこないどころか「何言ってるの?勝とうという気持ちが大事でしょう?!」とまで思っていました。

 

 でも、、、人生半分生きた今は思うのです。「勝とう」と力みすぎることが良くないんだなあと。さらに言うならば言葉では言い表せない、目に見えない「流れ」「時流」というのが存在する、その「流れ」を読みながら動くことが大切だと。

 

 以前に1年半ほど「レディース健康マージャン」という講座を受講していました。なぜか?吉田兼好が言っていることが本当かどうかを知りたかったから・・・、厳密にいうと「目に見えない流れは存在するか?」を確かめたかったからです。

 結論を言うと・・・「目に見えない流れ」はあります!

 

 

 麻雀教室の先生もおっしゃっていました。「最初から手牌が悪い時がある、そういう時は無理をしないことが大切だ」と。「いかにして負けを少なくするかを意識すること!」と口酸っぱく言われました。それでも素人の私は無理して自爆すること数知れず(笑)。

 これは人生でも全く同じで、バイオリズムというのが存在し、上手くいくときはすることなすこと上手く行きます。でも、そうではないときも確かに存在しますし、それらを前もって知って参考にするべくして「占い」や「統計」があると思います。

 

 でも・・・流れを変えることも時には可能?だと思っている(思いたい)私。力みすぎず、今出来ることをただ実直にコツコツとやっていく、まさに「勝とうと思わずに、負けないように(これ以上ひどくならないよう)」動くと180度流れが変わることがあると言いたいです。

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