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知識が邪魔をする?!

 「わたくしのすべてのさいはひをかけてねがふ」とあるが、ここでの兄の心情として最も適当なものをア~エから1つ選び、記号で答えなさい。

ア 妹だけではなく、あらゆる人々の幸せを祈る気持ち。

イ 自分の幸せを犠牲にして、妹を幸せにしたい気持ち。

ウ 死にゆく妹差し置いて幸せになることへの罪悪感。

エ 妹を奪っていいく病気と、不条理な現状への強い憤り。

 ちなみに本文には「やがてはおまへとみんなとに 聖い資糧をもたらすことを わたくしのすべてのさいはひをかけてねがふ」

とあります。だから当然「ア」が正解だと分かるでしょう。ハイ、つまりは本文に答え(ヒント)が書いてありますから。

 これは宮沢賢治の「永訣の朝」という詩の一節です。ちなみに…教え子ちゃんはアではなくウを選んでしまいました。

 なぜか?宮沢賢治についての知識がありすぎたからです。宮沢賢治についての情報があるタイプにとってはア~エすべてが正解に思えるでしょうし、実際にすべての気持ちを彼は持っていたに違いありません。

 しかし「永決の朝」という作品の中にいおいては死にゆく妹に対しての「祈り」を表現しているので答はアしかありません。

 このように「国語」においてはついつい自分の「知識」「想い」「主観」を入れてしまいがちですが、それは絶対にタブーです!!あくまでも本文から読み取ること、これが鉄則です!

 

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