国語勉強法

一番知りたいことなのに・・・。

 「教育」≒「共育」とはよく言ったもので、本当にその通りだと思います。そして残念ながら「学生たちは実は一番知りたいこと、知っておいた方がベストのことを知る機会がほとんどない!」のです。

 

 例えば、

 

①傍線はどういうことか?別の表現で言い換えた部分の最初の5文字を書きなさい。

②なぜ主人公は○○と感じたのか?理由を30字以内で述べなさい。

③□□のためにはどんなことが必要か?△△、☆☆という言葉を使って50字以内でまとめなさい。

 上記の設問が中学生国語の問題では頻出です。小学生のうちは「傍線の近く」を探せばヒントがあることが多いです。だからこそ親御さんでも指導することは可能なのです。

 

 でも中学生ともなると「傍線の近く」とは限らないのです。例えば7段落の文章に傍線が引いていあり、ヒントは2段落ということも日常茶飯です。

 

 しかし解答には「2段落の3行目をヒントにまとめる」といった具合に書いてあったり、塾講師が「答えは2段落の3行目を要約すると・・・。」と板書して終わりというケースが大半です。生徒が知りたいのはどうやって7段落の傍線のヒントを遠い遠い2段落から探し当てるか?の方法なのです。

 

 確かに言われてみると2段落にヒントがありますが、自力では探しきれないのです。逆にいうと自力で探しきれるタイプは「正解」しているのです。正解した生徒に「どうやって解答にたどり着いた?」と聞いても「なんとなく分かったんです。」と答えるのみ。

 

 彼らは無意識のうちに正しい解き方をしているのですが、それを論理的に説明することはまず出来ません。それはそれでOKです。中学生のうちはいかに速く正確に解くか?が仕事であって人に教えることが仕事ではないですから。

 

 今も昔も、そして地域を問わず「論理的に答えを導き出す」ための具体的な方法がまだまだ浸透していない≒私の出番?!とワクワクしている今日この頃です。

 

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