古文で一番大切なのは「単語」だと思います。古文は日本語表記にはなっているものの、ほとんど外国語と同じだからです。にもかかわらず英語だと皆必死で単語を覚ますが、古文となると手薄になってしまいがちです。
さて、英語の長文を読むときに文を頭の中で完璧な日本語に翻訳して読んでいる人が一体どれぐらいいるでしょうか?おそらくほとんどいないでしょう。完璧に日本語に訳していたら時間オーバーです。
He plays soccer after school in the park.という文があった場合、パッと見て「彼、する サッカー 放課後 公園」だだけで十分意味が取れるのでそのまま次の文へスルーしているはず。
でも、もしも単語が分からなかったらそこで止まってしまいお手上げ。上記のような簡単な文ならば多少、単語の意味が分からなくても予測はできますが。
古文も英語同様に「単語」さえ知っていれば解けるという問題が実はかなりあります。例えば中学3年生の問題で、正しい意味を選ぶ問に「~したい」という選択肢がありましたが、傍線部の文中には「~まほし(口語訳 ~したい)」がないので自動的に×。
「~できない」という選択肢も本文中に否定の「ざ行、ぬ」がないのでこれも自動的に×。最後は2択になりそこからは前後の文脈から考えることになりますが、かなり選択肢が絞られてスマートに。
古文はどこから手を付けていいか分からない時はまずは「単語」、中学生にとって必要な最低限の決まり(☜こればかりは専門家に聞くのが一番)から始めてみましょう。