雑感

さ・し・す・せ・そ

 「さ・し・す・せ・そ」

からあなたは何を連想しますか?大半の人は「料理の基本となる調味料、さとう・しお・す・しょうゆ・みそ」が思いつくでしょう。実は「さ・し・す・せ・そ」は人間関係においての「誉め言葉の基本」の意味もあるそうです。

さ「さすがですね」

し「知らなかったです」

す「すごいですね」

せ「センスがいいですね」

そ「そうなんですか」

だとか・・・。まさに最近まで「知らなかったです。」知っている方がベターかな?と思う反面、言葉だけを知っていてもそこに「心」「誠意」が入っていないならば白けるだけだな~とも思ったり。さらにはこれらの言葉を使う場面や回数も考える必要あり?!とも。

 私は、仕事(国語・文章指導)についての問い合わせや面談時には「相手が何を求めているか?果たして自分は相手のお役に立てるのか?」と判断するため徹底して「聞き役」に回ります。真剣に(?)耳を傾けていると意外と上記の「さ・し・す・せ・そ」を無意識に実行しているな~と自画自賛。

 とはいえ、褒め言葉の「さ・し・す・せ・そ」を使いすぎると場合によってはエンドレスになってしまうこともあります(した)。何年か前に、看護学校の社会人入試を検討中のAさんが10時に来室。国語の成績のみならず、生い立ち、家族構成、自分の身の上話・・・とエンドレスに時には涙ながらに話され、とにかく止まらないのです。

 気づいたら辺りは暗くなりつつあり、夕方・・・。流石に「あの…授業の準備がありますから。」とお帰り頂きました。私が途中で「そろそろこの辺で。」と伝えるタイミングを逃したことが最大の過ちですし、Aさんは無事に看護学校に合格し看護師を目指して現在も奮闘中なので今となっては懐かしい思い出です。

  「看護師」は人の話を聴くのも仕事の一つですが、時には人に思い切り聴いてほしい時もあるよね~。オンとオフとを使い分けて立派な看護師さんになってね~!とAさんに心の中でエールを送っている私です。

 

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