古文 雑感

貧者

 私は周囲から変態扱いされています(笑)。なぜか?!「若い子を高く評価するから。」が一つの理由です。若い子の何を高く評価するか・・・?若いパワー?!もちろんそれもありますが基本的には「擦れてない、感性」に対して評価します。もちろん若い子たち全員が優れた感性を持っているわけではありません。

 

 でも長年、若い子たちと接していると「純粋さ、素朴な視点や感性」にびっくりさせられることが多いのです。今でも懐かしく思い出すのが「徒然草123段」に対しての某生徒(当時中学3年生)の意見です。ここで、123段の内容を一部現代語で紹介します。

 

 「人間にとって絶対に必要とされるもの、第1に食べる物、第2に着る物、第3に住む場所である。人間にとって大事なのは、この3つに過ぎない。(中略)ただし、人には病気がある。病気に罹ってしまうと、その辛さは堪え難いものだ。だから医療を忘れてはならない。衣食住に医療と薬を加えた4つの事を求めても得られない者を貧者とする。」

 これを読んだ某生徒が「これ、おかしい!こんなことを言っていたら今の日本だと全員が裕福になってしまうよ。だって、生活保護という制度があるから住むところや食べ物や着るものがないなんてことはないし。でも実際に全員が貧しくないかというとそうではない・・・。」と発言。

 目の前の意見や文章を鵜呑みにすることなく(たとえそれが超有名な著者の作品であったとしても)冷静に批評し、かといってあらさがしをして批判するわけでもない姿勢に対して好印象を持ちました。

 さて、SNS上での果てしないバトル、批判するという場面を目にしますが、「嫌なら見なければ(読まなければ)いいのに・・・。」「意見があるならば自分の記事で主張すればいいのに・・・。」と感じます。そもそも一面だけを見て「ああだこうだ」と上から目線で批判するのはいかがなものか?

 実年齢は大人でも中身は貧者・・・?!と思ってしまうことがしばしばもあります。いい意味での「若さや柔軟さ」を持ち続けたいものです。私の「若い子」に対する高評価は今後も続く?! 

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© 2021 森下藍理 国語・文章・読書感想文指導講師